プンタカナ旅行

これは9/3~9/10に行ったプンタカナというカリブ海が望めるリゾート地にゆったりまったり旅行をしに行った、個人的で非常にどうでもいい夏の思い出を書き残したものである。

旅行前日

ふうか氏なぜかテンション高い。ニコニコ回数も多い。
なぜだろう。わりと早い時間に先輩が帰ってきたからもあるか。それとも明日から旅行というなんらかの変化に勘づいてるのか。やはりIQ300もしくは能力者なのか。
天気予報によると8日中2日ぐらいしか晴れないとのこと。「雨男はこれだから」「いやいやいや」と責任を押し付け合う。

1日目(雲の多い晴れ)

6時起き。眠くて吐きそう。タクシーに乗ってJFK空港を目指す。
三人席の端と端が我々の席で、来たら交渉して隣り合う席に代えてもらおうとおもっていたのだが、まんなかの席の人来ず、3席をゆうゆうと使えた。ラッキー!
四時間の飛行機、ふうか氏一時間寝る。激しく泣くことはなかったが腹が減ったら満たされるまで軽く泣いたりぐずった。でも、全然大変じゃなかった。ふうか氏は基本的にご機嫌で、機内食のパンフレットを引っ張り出しては床に捨てたりしていた。
到着。なんだろう、JFKの職員が真面目怖いひとが多いせいか、空港職員がちゃらく感じた。語尾に「~」つけそうな感じ。この瞬間からやたら「オラオラ」言う旅が始まる。スペイン語圏なので。
入国審査で謎の10ドル支払う。謎のまま。先輩が職員に声かけられたのを無視したから何事かと思えば、職員ぽい服を着た客引きの人だった。いっぱいいた。こわ!
予想外なことが初日から起こっていた。ふうちゃん笑顔爆発、大興奮、めちゃ歩き回る。受付をした後にランチを食べたのだが、自動ドアの向こうにあるビュッフェコーナーにやたら行きたがる。自動ドアが楽しいらしい。何度でも自動ドア。
外と仕切られてないので小さめのカラスみたいな黒い鳥が侵入していて、ちょっとでも席を外すとご飯をつまんでいってしまうので、わたしと先輩のどちらかが席に残る。常に誰かの視線を感じる、緊張したランチだった。ハイチェアーの下のパンの食べカスを食べてくれたときはちょっとありがたかった。
部屋の中でも大興奮。バルコニーが好きで出たり入ったり。ただ南国の床はたいてい大理石なので、こけてしまわないか最初は警戒していた。が、意外とふうか氏は転ぶこともなく、転んでも前に手をつくか尻もちをつくかで受け身をとってくれるので、途中からなんにも気にしなくなった。
プール。赤子用浮き輪に入れたらふうか氏号泣。下ろす。キッズ用プールでおそるおそる歩くが、つないだ手は離さない。最初はびびってたいがだんだん笑顔も。でも何度か沈んだあとは真顔。

2日目(曇り)

朝ごはんルームサービス。フレンチトーストとホットケーキ、コーヒー。バルコニーで飲むコーヒーうまい。ふうか氏はカーテンでいないいないばあをしている。(「いないいない~」でカーテンに隠れ「ばあ!」と言うとにゅっと顔を出す)
朝9時くらいから海へ。ロビーからトレイン(客が乗る場所がついた車みたいなの)が出てるので、それに乗って。
驚くことに海でもWi-Fiが通っていて、リゾートだ!とおもった。(そもそもWi-Fiが強いというレビューを読んだから、このホテルを選んだ、ネット中毒な我々)茅葺屋根のパラソルの下にベッド。ぐーたらした。ピナコラーダというパイナップルだかなんだかとココナッツジュースと酒を混ぜた飲み物がうまい。
砂好きで定評のあるふうか氏は、顔から砂につっこみ全身を使って砂で遊んでいた。
海にも近づいてみる。波が高くて初めにぶつかるような波に出くわしてから波がこわいふうか氏。ある程度近づくと泣くように。
砂の壁をふうか氏の前に築いて守りつつ遊ぶ。白い砂に少し赤い砂がまじる。きれい。海は青緑。
近くにツアー会社のブースみたいなのがあってE氏がサオナ島をオススメしてくる。最初は検討と言ったが結局行くことにする。
海には4時くらいまでいた。
8時から食事。予約して入る、わりとちゃんとしたレストランだったのだが、ふうか氏興奮のあまりスクリーム。「キャー!」何度か外へ。疲れたのでデザートは食べずに帰る。

3日目(晴れ)

朝はビュッフェ。バナナの寿司があった。違和感。その他はうまい。
ホテルにキッズゾーンという子ども用の遊び場所があるのだが、そこでふうか氏も預かってもらえるらしいと知る。昨日の「キャー!」があったので、レストラン行くとき預けてみようかと言う話に。
プールに行くもふうか氏木陰のベッドですぐ寝る。ふうか氏を片方が見ながら、片方は泳ぎに行ったり、そろって電子書籍などを読む。熱心に『ワールドトリガー』を再読するわたし。
起きて昼ごはん。ふうか氏はレストランで「オラー?」とめっちゃ話しかけられるが、真顔の姿勢を崩さない。
午後、今度こそプールで泳ぐ。ふうか氏、水のなかで歩くのがうまくなる。浮き輪にはめて、浮かべてみる。前よりはマシ。
5時半にふうか氏をキッズゾーンに預けにいく。それまでの笑顔が嘘のように困惑するふうか氏。元からいた3,4歳の子がボール渡してくれるも放心状態。大丈夫か?と思ったが、職員さんも元からいる子どもたちもすごい歓迎ムードだったので、気づかないうちに場所を離れる。
ステーキ屋。スカートステーキが美味しかった。先輩は「ハラミだな」と言っていた。ふうか氏のことを七割考えながら、三割忘れた。
食後、ふうか氏を迎えに行く。キッズゾーン、もうすぐ営業終わるせいか部屋が暗い。ふうか氏はどこ?と聞くと、入り口付近に置かれたストローラーの向きがかわり、放心状態で座るふうか氏が現れる。わたしたちの顔を見た瞬間から泣き出す。職員さんも困り怒りな感じで、ずっと泣いててしょうがないから先輩の電話に留守電もいれたんだっていう。(ここで気づく。プンタカナは国外なので電話は使えないのだった…)テレビの前では少し泣き止んだとかでここにいたんだとか。
罪悪感でいっぱい。チュパチュパと指をしゃぶり天岩戸におこもりになるが、ミルクをあげたら岩から出てきた。
その後我々に超べったり。わたしに馬乗りなって勢いよく腰を落とし(ドン!ドン!ゴフ!)、何度でもTシャツめくりをし(へそが見たい)、「ンー」で腕を吸って「マッ」と離す遊びをする(我々もタイミングを合わせて同じことをする)。わたしと先輩の間をごろごろして、ぶつかって、ごろごろして、ぶつかって、9時ごろ寝る。
もう預けるのはやめようという話になる。
翌日はサオナ島ツアー。天気予報では明日雨らしいがどうなるか…

4日目(雨)

サオナ島に行く予定だったので6時起きで7時にメインロビー。先輩は早起きで用意していてえらい。のそのそと準備する。
しかし、ロビーに人おらず。7時になるちょっと前に先輩トイレに行くと言い出す。その間に添乗員が来ないといいなーと思っていたが来なかった。ていうか結局来なかった。
同じロビーにサオナ島に行く家族がいて、そのひとが天候がよくないから延期になったと教えてくれる。先輩の電話は国外だから引き続きつながらない。
朝ごはんをビュッフェ食べに行く。マンゴーのヨーグルトなどうまい。ふうちゃんはパンだけ。野菜や魚のかけらを出してみるも食べない。野菜ジュースはたらふく飲んだ。でも多少甘いのであげすぎるのもよくないと思い途中でやめたら、くれくれとぐずっていた。
雨が降ってきた。部屋でだらだら。スコールみたいな雨。少しだけ窓開けて雨の音を聴く。先輩が寝たのでふうか氏と遊ぶ。テラスが好きなふうか氏と窓ガラスごしに遊ぶ。窓ガラスにブッチューしたふうか氏の写真をゲッツする。
昼ごはん。ふうか氏はだんだん名前を覚えられる。FUKA。従業員さんが風船をふくらまして持ってきてくれるが泣く。 従業員さん風船を隠しながら遠くに歩き去る。とてもとても遠く。
午後はプールに入ろうかとプール際まで行ったけど、やっぱり海に行った。海には砂があるから。先輩は砂で山とトンネルを、わたしは団子を、ふうちゃんはそれを壊して遊んだ。やはり波がこわいらしかったが最後多少ましになっていた。海を睨むように見る、警戒しているふうか氏。
家に帰ってきて、一部床が水で濡れていた箇所があったのか、初めてふうか氏がうしろ向きにこける。めっちゃ泣いたが、大事にはいたらなかった。焦った…。以降念入りに床を拭く。
夜はスペイン料理?先輩はまたステーキを食べる。おとといの「キャー!」を思い出しふうか氏対策を色々してたが、iPadで『いないいないばあ』を見せたら、魂を最後まで抜きとられて寂しいぐらいだった。

5日目(晴れ)

海へ行く。この日はトラックに乗らず、歩いていく。バナナがなってる木を見つける。大きな雌しべ的サムシングがおもしろくて写メろうとするも容量がいっぱいで撮れない。
この日はすごい晴れ。波は穏やかに見えたがとんでもなかった。浮き輪ごと波にのまれ、水を飲んでガボガボボ状態になった。鼻から海水が入ると痛い。波打ち際でふうか氏と波とたわむれる。強い日光で肌が荒れぎみでかゆいので、焼かないようにパーカーを着てたのだが、強い波に巻き込まれてずぶ濡れになる。ふうか氏再び放心状態。
途中サルサの音楽が流れて、従業員のひとと客の数名が踊っていた。簡単そうに見えてリズムとるのがすごく難しい。なめらかで、ステップは軽快。
ふうか氏をFUKAと呼んでくれるひとが増える。皆とてもフレンドリー。しかしふうか氏は依然として真顔。何度も振り返ってるから興味はある。ふうか氏は男の人を前にするとより固まる。
夜ご飯もビュッフェ。途中でサンバっぽい民族衣装着た人たちが踊りに来る。一瞬オタ芸に見える動きがあった。キレがすごかった。9時から本番をメインロビーでやるから見にきて、と言われるが、ふうか氏も寝るころだし疲れたので帰る。

6日目(晴れ)

天気は快晴。いざサオナ島へ!準備万端でロビーに行くが、入れたはずのチケットが見当たらないと先輩だけ部屋に戻るも、鞄のポケットの奥から見つかる。今度こそと待つも、一時間経っても現れず。同じ会社のツアーで釣りに行くおっさんと、まだ来ないよ的に肩をすくめ合う。けどおっさんには迎えが来てしまった。ぽつん。先輩ライン電話でオフィスと話したところ、行ったけどいなかった的なことを言われる。結局キャンセルに。グッバイサオナ島。先輩はまた「サオナ島素晴らしかったね」と幻想の話をする。口数少なく我々は朝ごはんを食べる。
だが、この日は一番泳ぐのが楽しかった日でもあった。大人用プールでふうか氏を抱っこしながら楽しんだのだが、それまでわたしは浮き輪でプカプカ浮くことに楽しみを見出していたのだが、泳ぐ楽しさを知った。ゴーグルも買って来たらもっとよかった。沈んでからにゅっと顔を出すとふうか氏笑う。ふうか氏用の浮き輪を顔にはめて変態仮面ふうにしてみる(パンツみたいなのがついてる)。笑う。楽しそうで何より。楽しんだ分だけ昼寝は長い。三時間ぐらい寝る。
夜はイタリアン。カプレーゼうまい。リゾットうまい。ふうか氏はスティック型のパンをずっとボリボリ食らっていた。途中iPadでわんわんを召喚すると、もう魂はわんわんワールドに。

7日目(晴れ)

この日は結構疲れたので、ごろごろしようということに。割引クーポンをもらったので、午後に施設内のスパの予約をする。ふうか氏午前中やたらめったらハイテンションで、「ハッ…ハッ…ハッ…」とトトロのお父さんと夏場の犬を足して2で割ったような笑い声が響き渡る。笑顔の写真が沢山撮れる。素敵な思い出。
起承転結で言えばここで転。片方がスパに行ってる間、片方がふうか氏を見ることにしていたのだが、先輩不在中やたら寝るなあと思ったらふうか氏の体が熱い。しかしまだ機嫌がよく、にこにこしている。でも熱が出てる気がする。
スパをキャンセルしようかと思ったが、支払い済だったのと先輩が看ててくれるというので行ってくる。スパは痛気持ちよかった。マッサージしてくれた女のひと、すごくクールで愛想ない感じだったんだけど、腕がすごくよかった。でも血流があちこちよくないせいか「ぐっうぐっううっ」とか変な声漏れた。肩よりも腕と足がやばかった。終わり際「ベリーベリーグッド!サンキュー!」って言ったらにこっと笑った。惚れてまうやろ~。後日談だが揉み返しもなかった。
部屋に戻る。ふうか氏はやっぱり熱が出ている。表情がだんだんぼんやりしてくる。タイレノールという解熱剤(NY子育てでの定番)を持ってきたので、あげることにする。起きたり寝たりを繰り返すが、夜とても苦しそうで心配。そしてなぜここでというタイミングだが、部屋のエアコンが壊れてすごい暑い。涼しい寝室に避難する。夜はルームサービスでいろいろ頼む。普通に美味しかった。水分を切らさないように、少しずつ水を飲ませる。7日目は看病の思い出。蒸し暑い空気。天井で回るファン。

8日目(晴れ)

朝、ふうか氏はまだ熱が下がっていなかったが、昨日の夜よりかはマシな感じ。笑ったりもする。先輩がふうか氏を看ているうちに、荷物をまとめる。朝ごはん兼昼ごはんは空港で食べることとする。
せっかくなので部屋に置いてあるポテチを食べ、ミネラルウォーター数本を持ち帰る。FUKAと呼んでくれたひとびとに挨拶したかったが、しょうがない。楽しい思い出をありがとう~~と心に刻み、部屋を出る。旅行中こんなに同じホテルに滞在したことはないので(だいたい移動型の旅行だったので)なんだか、すこし家に近く感じていた。さようなら、3411。(部屋番号)
タクシーでプンタカナ空港まで。リゾート施設の外を出ると、全然雰囲気は変わる。生活を感じる。労働を感じる。汗を感じる。汚れを感じる。治安があんまりよくないそうなので、外には出なかったのだが、車の窓越しに少しだけ国を感じる。
空港。お昼はハンバーガー。ふうか氏の機嫌がよくないので、交代交代であやしたり、ストローラーで散歩したり。余韻とかはまったくなく、飛行機は離陸時間に。
今度の席は3人掛けの席に、先客がいた。でも、とてもいいおじさんだった。何度もふうか氏に手を振ってくれる。ふうか氏はまた飛行機の中で1時間ほど寝る。我々はと言えば、なんということでしょう、席で『進撃の巨人』の実写版MOVIEが見られたので、二人で音声なしで英語字幕を見ながら見る。さんざんなレビューばっかり見ていて期待値が0いやむしろマイナスだったせいか、「なるほど、こんな感じか~~」って感じで観れた。まったく別物として観た。でも、完結編の方が途中でNYについてしまったので、最後まで観たらもう少し感想が違うかもしれない。でも、わざわざ観ないかもしれない…。
NYに到着。驚くことに、飛行機の中で寝てるうちに、ふうか氏の熱は下がっていた。入国審査など経て、無事にタクシーに乗る。運転荒い。渋滞。酔う。早く、速く、はやくー!
久しぶりの我が家。ふうか氏は布団の上でごろごろする。プンタカナではベッドから落ちないかハラハラしてたので(深く寝てからはベビーベッドに移したが)、布団最高だな…とおもう。
シームレスというオンライン出前システムで中華を頼む。もうプンタカナのあの部屋に戻ることはないんだなーとおもうと、ちょっと寂しい。でも、もう蚊に刺されたり、日光で肌がゴワゴワすることもないとおもうと、もう十分だな…とおもう。
満腹になったら皆寝てしまった。
そう言えば、結局すごい晴れた。やっぱりふうちゃんは能力者(晴れ女)だな。

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